千年家
現存する最も古い農家として知られているのが兵庫県の千年家です。千年家、つまり千年も経った家と呼ばれる農家は、現在2棟あります。箱木家と古井家です。

両家とも16世紀までさかのぼれる可能性があります。古井家の方がより古い特徴を伝えています。例えば、外観は軒先が頭にぶつかるくらい低く、周囲は大半が土壁で開口部があまりありません。内部は、半分ほどが土間で床のある部分も土壁や板囲で区画し囲んでいます。とくに寝室にあたる「なんど」はほとんど窓もありません。

当時は、カンナもないから手斧ではっついて仕上げているため、壁板や床板、柱、桁などすべてがうろこ状に模様がついています。

他の地方で古い形式を残す農家をみると、家の中に板敷きの部分がなかったり、囲炉裏の周りにむしろを敷いたものや外壁を草で作ったものなど、いろいろな形式があります。


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