<左利きプチ・アンケート>第48回 「ぎっちょ」は差別的な言葉だと思いますか?<左利きプチ・アンケート>第48回 「ぎっちょ」は差別的な言葉だと思いますか?左利きを表す言葉には、古来からのものとして「ぎっちょ/左ぎっちょ」があります。 しかし、昨今ではあまり使われなくなりました。 それは、この「ぎっちょ/左ぎっちょ」という言葉を「差別(用)語」とする考えがあり、使用を自粛する傾向にあるからです。 ただ、「差別(用)語」「放送禁止用語」でネット検索してみますと、リストアップしているケースもある反面、必ずしも掲げられていない場合もあります。 障害に関係する言葉に比べますと、どちらかというと中間的ないわゆるグレーゾーンに位置する言葉のような気もします。 「ぎっちょ/左ぎっちょ」の語源としましては― 一つは、「不器用」を「ぶきっちょ」というように、「左器用」のなまったものが「左ぎっちょ」となり、その「左」が省略されて「ぎっちょ」となった、とする説があります。 ※ 参照:大路直哉/著『見えざる左手』三五館(1998年)「III―未来の平衡感覚/手は口ほどにものをいう/ぎっちょの表裏」182p 左利きの人は器用である、あるいは器用に見える、というところから、こう呼んだと考えられます。 もう一つは、「毬杖(ぎちょう/ぎっちょう/ぎっちょ/きゅうじょう)」という古い遊び(平安時代の宮廷遊戯で、ホッケーに似たスポーツ)があり、左打ちをすると、相手は打ち返すのが困難だそうで、左で打つ人を「左毬杖」と呼んだ、という説。 ※ 参照:色々なサイトで報告されている情報で、ここでは、左利きの先輩の「kame」氏のサイトを挙げておきます。 ・少し過激な左派的感想 (kame's Southpaw Page) www.ne.jp/asahi/home/kame/ja/southpaw/zakkan.htm 左で打つのは難しいことで、それができる人は器用な人だ、という褒め言葉でもあった、と考えられます。 共に器用な人を指す褒め言葉と考えられますが、反面、逆に反語表現だという考えもあります。 すなわち表面的には褒めているが、実際の心情はその逆で、けなしている表現であるというものです。 本来右で打つものを左で打つのは偏屈者のすることだ、といったところでしょうか。 昔、左利きの子は、この言葉を囃子言葉にしてよくいじめられたものでした。 左利きの人の中には、今でも嫌な記憶として、この言葉を嫌う人も大勢います。 ところが、今日「差別(用)語」としてこれだけ使われなくなると、何かしらこの言葉がかわいそうな気もしてきます。 語源からいっても決して悪い言葉とは断言できません。 一方的に「差別(用)語」と決め付けるのはちょっとどうかという気もします。 もちろん、だからといって差別的な意味で、差別する状況で使われていた、という事実を消し去ることはできませんが。 (私見ではありますが、左利きにおいては、「ぎっちょ」という言葉の持つ差別性よりも「矯正」や「なおす(直す/治す)」という表現の方がよほど差別的である、と考えられます。明らかに左利きは欠点、不都合なことを意味しての表現です。 しかし、こちらの表現は「差別表現」としてどこからも禁じられてはいません。おかしいのではないか、という風潮はありますが。) あなたはこの言葉「ぎっちょ/左ぎっちょ」は、差別的な言葉だと思いますか。 以下の中から最もふさわしいと思うものを一つ選んでください。 *投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。 *一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。
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