ソファ 〜概要〜

 リビングに置いてあるものといえば、ソファが王道ですね。会社の応接間や校長室など接客のための場合は、ある意味権威の象徴みたいに使われているので、ここでは対象外にします。ソファの基本は、くつろぎを与えるものだと思うからです。そういう意味では、ソファは形で分類するのではなく機能で分類するものではないのでしょうか。

 ソファを簡単にいってしまえば、身体を休めるためのイスだといえるでしょう。しかも、複数の人が同時に使えるということは、ソファは家族のほか親しい仲間と共にくつろぐ家具ということになります。それは、ソファがある空間は家族や親しい人が集まることを暗示することにもつながっています。ここから、ソファはリビングの象徴になったのでしょう。

 伝統的なソファのメイン素材は、コイルスプリグです。一本のバネの直径を変化させて反発力をコントロールしています。しかし、1960年代ぐらいからウレタンなどの新素材が出回り、内部構造は激変しました。新素材とそれに対応した製造方法は一方で粗悪品を大量に生み出しました(僕は、これを「なんちゃってソファ」と名付けます)。ホームセンターで見かける「なんちゃってソファ」の印象は、ソファの本質を失いさせて、イメージまでも変えてしまいました。

 本物のソファは、耐久性優れ張り替えも可能で10年から20年以上も心地よい感触を与えてくれます。